奥深さは世界に誇れるものです。「古寺に 灯のともりたる 紅葉かな」と、正岡子規が詠んでいるように、俳句や短歌でも紅葉の句が多く、日本人が昔から愛でてきたことが分かります。油山、法多山、可睡斎では、遠州三山紅葉ご利益めぐりを開催しています。訪れた皆様にご利益がありますようにと、約1,000本の紅葉が出迎えてくれます。紅葉狩りが行楽として人気になったのは、町民文化が華やかになった江戸時代中期。なぜ「紅葉狩り」というのかというと、きのこ狩りや猪狩りのように山へ出掛けて紅葉を見に行ったから、赤い葉を拾い集めたから、と言われています。
植栽されていて、境内諸堂との調和が素晴らしく、荘厳な読経の声を聞きながらゆっくり散策できます。朝に見る紅葉は、静謐な空気に包まれていて、心静かな気持ちになります。昼に見る紅葉は、木漏れ日がちらちらと葉に落ち、葉脈を見せてくれます。夕方に見る紅葉は、夕日と競っているかのように燃える激しい赤が印象的です。夜に見る紅葉は、人々も静かに歩き、ライトアップされた紅葉は幻想的です。そして、葉が散った後も、参道に赤い絨毯を敷いたような美しさを見せてくれます。見る人の豊かな感性を刺激する秋の風物詩は、今年もまた美しい姿を見せてくれます。
遠州三山それぞれが工夫を凝らした期間限定スイーツを用意してお待ちしています。
開催時期:11月下旬から12月初旬
可睡斎境内でご自由にご覧いただけます