可睡斎では、供養を終えた雛人形たちに新たな命を吹き込み、平成27年(2015年)から「可睡斎ひなまつり」を開催しています。瑞龍閣の大広間に飾られた、天井まで届きそうな日本最大級の32段1,200体のお雛様は壮観です。期間中は、ひなまつりに関連した多種多様な展示も楽しむことができ、家族連れで賑わいます。
令和7年 1月1日(水・元旦)~3月31日(月)
時 間/午前8時~午後5時<閉館>
場 所/可睡斎 瑞龍閣
拝観料/700円 〈小学生以下無料〉
(室内ぼたん庭園・諸堂拝観含)
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ひな祭りは、雛人形とともに桃の花を飾り、雛あられや菱餅を供え、ちらし寿司や蛤の吸い物を楽しみながら、女の子の健やかな成長を願う行事です。
諸説ありますが、平安時代に紙や草木などで人の形を作って自分の身体を撫でて病気や災いをうつし、川に流す「流し雛」がありました。このことから、雛人形は「災厄よけの守り雛」として祀られるようになったと言われています。古来より、雛人形を親から子へ譲ったり姉妹で共有したりする事は、災いを引き継がせ、共有すると伝えられているため、役目を終えた雛人形の多くは、寺院等で供養されます。
女の子の成長を見守るという大役を終えた後、もう一度皆様に喜んでもらえることを嬉しく思っているような穏やかなお顔をされています。三世代で訪れるご家族も多く、華やかな着物を着て、お雛様と並んで座るおすまし顔の女の子達がとても可愛らしいです。
長年お子様の成長を見守り、身代わりとなって厄災を引き受けてくれた人形を感謝の気持ちでお納めください。家内安全のご祈祷をしてお札をお授けいたします。
可睡斎では、新年を新たな気持ちで迎えた皆様に喜んで頂けるよう、1月1日から室内ぼたん庭園をひなまつりと合わせて開催しています。開催期間中は、約20品種、70鉢のぼたんが常時見頃となっていて、華麗に咲くぼたんを鑑賞することができます。
ということわざは、美人の姿や立ち振る舞いを花に見立てて形容しています。芍薬はすらりと伸びた茎の先に綺麗な花を咲かせ、牡丹は枝分かれした横向きの枝に華麗な花をつけ、百合は風に揺れる様が美しいと言われるので、「芍薬は立って見る、牡丹は座って見る、百合は歩きながら見るのが一番美しい」という説もあるそうです。ぼたんが飾られている瑞龍閣は、昭和12年に建築された、総檜造りの二階建ての建物。安土桃山時代の書院風造りで、国の登録有形文化財でもあります。一鉢一鉢ゆっくりと愛でていると、高貴な香りがふんわりと鼻孔をくすぐります。
山口玲煕画伯が40年の歳月をかけて完成させた大作です。趣ある花鳥風月の襖絵が背景となり、ぼたんの美しさをより一層引き立てています。
令和7年 1月1日(水・元旦)~3月31日(月)【ひなまつりと同時開催】
時 間/午前8時~午後5時<閉館>
場 所/可睡斎 瑞龍閣
拝観料/700円 〈小学生以下無料〉
(ひなまつり・諸堂拝観含)