人々に仏道を広め、大願成就を祈ることから始まっています。可睡斎での写経体験は、僧侶と共にお経と、「延命十句観音経」を音読することからはじめます。延命十句観音経は、「観世音 南無仏 与仏有因 与仏有縁 仏法僧縁 常楽我浄 朝念観世音 暮念観世音 念念従心起 念念不離心」という十句からなる漢文です。これは、「観世音菩薩さま、私たちは、仏・法・僧との縁によって、常・楽・我・浄の悟りの世界に安住させて頂いています。朝・夕に観世音菩薩さまを心から念じ、大慈大悲の御心と離れません」ということです。「字が下手だから」「筆で字を書くことは苦手だから」とためらうことはありません。
ただひたすら、ひと文字ひと文字心を込めて写しましょう」と教えてくれます。素直な心で無心に写経をすると、心が静まります。煩悩の火がいつのまにか消え、穏やかな心が自分の中に帰ってきます。そこに正しい智慧が湧き、自分のすすむべき道をさし示してくれるのです。写経を終えたら、末尾に「家内安全」「心願成就」「世界平和」など、ご自身の願文を記し、仏前に捧げます。
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可睡斎では、決まった日程で行う、写経と坐禅を体験できる「参禅会」である「月心会(げっしんえ)」という催しを年間で行っています。>「月心会(げっしんえ)」はこちら
日帰りでの写経や宿泊体験での写経も可能ですので、お問い合わせください。