可睡斎で定期的に行われている、精進料理教室のある日の様子を参考としてご案内しています。下記に精進料理教室のお申し込み先があります。
まず禎祥の間に集まり、講師の小金山泰玄和尚からメニュー説明と、料理教室の心得を教えて頂きます。講師の小金山和尚は、可睡斎の典座でもあり、日本の精進料理界の重鎮でもあります。「小金山和尚直々にお料理の極意を教えて頂きたい」と、遠方から足を運ぶ方もいらっしゃいます。料理教室にはレシピはなく、「食べる相手が喜ぶ料理を作る事」を目的としています。調味料は、誰でも、どこでも手に入るものを使うので、「真似して作ってみよう」と思えばすぐに取り掛かることができます。料理に使う野菜も、地産地消にこだわらず、お店に出回る他県の食材も取り入れます。これは、食材を作っている人のことを考えての優しさです。
と、小金山和尚は話して下さいました。典座寮と呼ばれる広々とした台所に入り、調理を開始すると、小金山和尚は愛用の包丁で食材を切ったかと思えば、複数の鍋をコンロにかけ、みなさんに声を掛け、と、軽やかに行き来します。常連さんは、小金山和尚をサポートするように、阿吽の呼吸で道具を用意し、使用後の鍋を片付け、と、テンポよく動きます。「皆さん、順番に混ぜてみましょうね」と、胡麻豆腐の鍋を、時計回りに手を休めることなく底から混ぜること40分。木べらをみんなで回し、汗をかきながら完成へと導きます。
小金山和尚と常連さんが温かく丁寧に教えて下さるので安心です。いんげんのへたを、1本1本丁寧に切る小金山和尚の手元から、「植物も大切なひとつの命」ということが伝わってきます。調理台に移動し、和尚の盛り付けを見本として、全員で朱塗りの漆器に盛り付けていきます。五観の偈を唱和し、心を込めて作った精進料理を頂くと、心も身体もすっきり癒され、清々しい気分になります。食事をしながら、今日のお料理のおさらいをしたり、次回の精進料理教室のメニューの相談をしたりと、和やかな雰囲気が続きます。食事を終えた後、手分けして食器を洗いあげ、竹の籠に入れ片付けが終わります。おひとりで参加される方、男性の方もいらっしゃるのでお気軽にどうぞ。あなたも和気あいあいと、滋味深い精進料理の極意を学ぶことができます。
京都府出身 大本山總持寺の典座を務めた後、可睡斎へ。 藤枝市 観音寺住職 精進料理「水月庵」主宰
出演
NHK「生活ほっとモーニング」 日本テレビ「Oha!4」 BSジャパン「旅寺」 カゴメ「トマトの季節」 朝日新聞出版「AERA English」「サライ」「日経おとなのOFF」 外務省発行「niponica」など、多数。
[受付時間] 午前9時から
[時 間] 午前9時~午後1時半頃
[参加費] お一人様4,000円(昼食込み)
[持ち物] エプロン、三角巾、筆記用具、(持ち帰り用タッパー)
[予約制] 定員15名になり次第締切り
[開催日程] 日程は下記よりご確認ください
[タイムスケジュール]
9時 受付
9時30分 ご挨拶、メニュー説明
9時45分 調理開始
12時 料理完成、盛り付け
12時30分 食事開始
13時20分 片付け
13時半 解散
参加ご希望の方は、可睡斎総受付まで電話・FAX・メール、またはインターネット予約にてお申し込みください。
※1週間前までにお申込ください。
ご予約・お問合せ
[受付時間] 午前8時~午後5時
[電話番号] 0538-42-2121(代) [FAX] 0538-42-1429